おひさまレモネード

フリーランスも子育ても楽しむ! 30代イラストレーターの頑張りどきブログ

【新米パパへの出産祝いに】絵本『とうさんはタツノオトシゴ』が素晴らしい理由

 

もうすぐパパになる友人や、

最近子どもが産まれた!という知り合いの男性への

プレゼントをお探し中のそこのあなた

 

お祝いにぴったりな素晴らしい絵本がありますので紹介させてください!

 

『とうさんはタツノオトシゴエリック・カール

 

この絵本には3つ魅力があると思います。

 

1 「オスが子育てをする魚たち」というテーマが斬新

 

タツノオトシゴの父さんと母さんが、海の中を泳いでいると、

母さんが「わたし たまごを うむみたい」と言って、

父さんのお腹のポケットに卵を産みます。

父さんは

「がんばって、ぼくらの たまごを まもるからね。やくそくするよ」

と、静かに海の中を泳ぎだします…

 

…そう、タツノオトシゴは、オスがお腹で卵を守るんですね。

 

それから父さんはさまざまな魚に出会います。

 

口の中いっぱいに卵を入れたまま泳ぐ「ティラピア」、

頭に卵を乗せた「コモリウオ」、

お腹に1列に卵を並べた「ヨウジウオ」…。

 

これらもみな父さんたち。

赤ちゃんが産まれるまで、卵を大事に守っているところなのです。

 

これはコモリウオくん

オスが子育てをする魚ってこんなにいるんだ!

と、大人にとっても勉強になりますよね。

これから育児にチャレンジするパパたちにぜひ読んでもらいたいです。

 

…と! これだけでも十分満足な1冊なのですが、

さすがエリック・カールさん、

さらに楽しい工夫が加えられています。

 

2 絵が描かれた透明のページで「魚の擬態」が学べる

 

その工夫とは、途中に4回挟まれるこの透明のページです。

 

 

めくってみると…

 

 

そう、擬態した魚が隠れているのです!

 

子どもにとって、ツルツルした透明のページを触ることや

その後ろに隠れている魚を見つけることは、とても刺激的です。

 

ストーリーでは、タツノオトシゴの父さんは

擬態した魚に気がつかずに行ってしまう…というところもポイント。

「擬態」という仕掛けがストーリーの中に自然に取り入れられているのです。

 

3 色鮮やかな絵が美しい

 

3つ目の魅了は、やはりです。


作者のエリック・カールさんは「はらぺこあおむし」の作者として有名な方ですが、

その特徴的な絵の技法は、

薄いテイッシュペーパーに絵の具で模様を描き、

それを切って貼り合わせ、コラージュするというもの。

 

(↓ 制作の様子が見られる素敵な動画です)


www.youtube.com

 

大胆な筆づかいや鮮やかな色の組み合わせは、計算してできるものではなく、

エリックさんの子どものような遊び心や、

偶然を楽しむ気持ちから生み出されているのですね。

 

最後に

タツノオトシゴの父さんは、

他の魚たちとすれ違うたびに「ずいぶん がんばっているね」と声をかけ、

「しあわせに なってくれたまえ」と励まします。

 

これから育児にチャレンジするパパたちに、

「がんばってね」「よくやってるよ」と応援する気持ちを込めて

ぜひこの絵本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

\ こちらから購入できます /

とうさんはタツノオトシゴ
エリック・カール佐野洋子偕成社
1,650円
by ヨメレバ